効く感覚

先日、整体の勉強会で聞いた話ですが、90才を超えるまで整体の仕事をしていたお婆さんがいたそうです。

 

そんな歳までできるのだから整体は力でするものではないというお話でしたが、そのお婆さんに整体を受けたら悪いところは小刀でえぐられる様な感覚があったそうです。

 

これなんですよこんな感覚が大切なんです。

私も勉強会で整体を受けますがこの小刀でえぐられる感覚はまずありません。

これまで何名かの先生役の方に受けた整体の中ではお一人の副講師の方だけこのような施術ができる人がいましたが、生徒同士では絶対に体感できない感覚です。

 

まず整体以前に気が通らない同士で整体をしていると当たり前ですが効く感覚はありません。

強いか弱いかという物理的力加減しか感じません。

整体の学校やこのような勉強会では往々にしてありがちな事ですが、

自我が強いもの同士だと気が通じ合わないので整体の練習にはならず、単なる技術的な形を覚えるだけの練習になります。

私もこれがあるので勉強会では毎回かなり苦労しておりましたが素直に整体を教える・覚えるという関係ができていると整体の手技に感応して効くという感覚が得られます。それはお互い信頼しあうというよりも、互いに無の状態であることのほうが簡単なのでしょう。

 

整体は効くか効かないか。身体を変えていけるのかどうなのかです。

効いていないものを効くものだと思い込んで施術している整体師が多いのも事実です。

 

同じ胸椎8番に手当てをしても効果が出せる人と出せない人がいます。

その差は効いているのか効いていないのかだけです。

 

でも、

せっかく効くのに自ら反発して効かないものにしている人もいます。

それは施術者側の固執であったり相手側の思い違いであったりするのでバッチリと整体が決まらないという事も度々起こってしまいます。